不思議な指輪占い

びっくりするほど当たるんです

前回は「水盤占い」という昔の占いについてお話ししましたが、今回はもうちょっと新しい、とても明るい占いのお話です。いつもはかなり歴史まで踏み込んだお話をしていますが、たまには根拠も歴史もわからないけれど楽しい占い、についてご紹介してもいいですよね。今回の「指輪占い」は、自分が何歳で結婚できるか、を占うシンプルなもの。でも、私の経験上、とんでもない高確率で当たる占いなのです。

さて、本題に入る前にちょっと寄り道です。前回の水盤占いのブログで「自然界の織りなす風景を易の卦に置き換える梅花心易」と書きましたが、我が術友の北斗柄氏から「梅花心易は基本時刻で立卦します。自然界の織りなす風景を易の卦に置き換えるのは無筮立卦です」というご指摘がありました。また「確かに梅花心易の後天法では無筮立卦を使いますが、無筮立卦を使うのは梅花心易だけというわけではありません」とのこと。私の頭はこの辺りでこんがらがってきましたので、興味のある方は、また北斗柄氏の易講座などにご参加ください。

では、体制を立て直して、指輪占いをご紹介しましょう。何が起源なのかは分かりませんが、私はこれをアメリカに長く暮らしていた友人から教えてもらいました。彼女はこれを、アフリカン・アメリカンの女性から習ったそうな。

必要なのは、普段、日頃よく身につけている指輪と本人の髪の毛一本だけです。指輪の種類や材質は問いませんが、髪の毛は十センチ以上ないとやりにくいかもしれません。なお基本は未婚女性が行う占いではありますが、未婚の男性でも同様に当たるようです。

指輪占いの方法

やり方はカンタン!まずちょっと痛いけれど、あまり痛んでいない自分の髪の毛を一本、抜きましょう。次にその髪の毛を、自分の好きな指輪にしっかり結びつけます。それができたら、髪の毛の端っこをしっかり持ってぶらぶらさせ始めましょう。利き手の方がやりやすいようです。

指輪を自然にぶらぶらさせながら、ゆっくりと上下させます。おろして、あげて、を繰り返すのです。無言でやってもかまいませんが、何かを唱えたかったら「指輪さん、指輪さん、私はいつ結婚できるの?」などとリズムをつけて唱えてみるのが良いでしょう。こうして指輪を上下に動かしていると、ある時点で指輪がくるくると周り出します。これはかなり激しく、はっきりと回るので、すぐに分かります。そして何回目で回ったか、があなたが結婚する年齢なのです。

あまりにもカンタンで拍子抜けするかもしれませんが、私に教えてくれた友人は二十三回目で回り出して、そして二十三歳で結婚しました。私自身は三十回目で回転して、そして三十歳で結婚しました。たまにまったく回転しない方もおられましたが、その方々は気軽な独身生活を謳歌されています。ちょっと面白い例としては、ある既婚女性がこの占いに挑戦してみた事例があります。面白半分でやってみたら、その時から七年後の年齢で指輪が回ったのです。当時はとても安定した結婚生活を送っていた彼女でしたが、そのあと嫌な事件が続き、あれよあれよという間に離婚。その傷が癒えて新たな相手と再婚したのが、ちょうど七年後だったのです!

どんな髪の毛でもできる

結婚年齢がわかったからなんになるのか、といわれてしまえばそれまでですが、愛する人と人生を共にしたい、いつそんな人と出会えるのか知りたい、というのは古今東西、共通する素朴な願いではないでしょうか。全ての占いが哲学的で深遠である必要なんて、全くありません。たまにはすっと回答が出て笑顔になるだけの占い技法があっても良いではないですか。

なお、ここでの「結婚」とは法律上の入籍などとはあまり関係がないようです。別居婚でも同棲だけを続けていても、本人が「この人が人生のパートナー」と確信できたときを指しているように思います。そして適当にお金目当てで結婚して他の異性と遊び続けているという人の場合は、回らなかったのです。

この占いで私が一番不思議に感じるのは、アフリカ系、ラテン系、北欧系、そして東洋系といったまったく髪質が異なる女性たちがこれを実行してみて、それぞれに当たっていたということです。さらに不思議なのは、一人の女性がパーマをかけたことがないまっすぐな髪の毛で実行したときと、一年後にヘアダイとパーマでバリバリに痛んだ髪の毛で実行したときも同じ回数で指輪が回り始めて、そしてその年齢で結婚したことでしょうか。

髪の毛とよく身につけている指輪。どちらも本人のオーラが染み込みやすく、未来を占う材料としては適切なのは理屈として理解できます。でも、どうしてこんなに当たるのかは全くわからないのです。シンプルで不思議な指輪占い。あなたもパーティーなどで楽しんでみませんか。

著者について

ヘイズ中村は子供の頃から神秘の世界に魅せられ、長じて占い師、魔術研究家になりました。とくにトート・タロットに惹かれて『決定版・トート・タロット入門』も執筆しました。隙間時間には下手の横好きなレース編みをしたり、異次元に想いを馳せられるSF映画など楽しんだりしています。

ヘイズ中村は下記のサイトでも活躍しています。ご意見や質問などお待ちしております!