長く続いた COVID-19 の規制が徐々に溶け始め、街にはまた外国からの旅行客が溢れるようになりました。東京の浅草寺では見様見真似でお線香の煙を浴びて参拝する異国の方々も見受けられます。みなさん、それによって何らかのご利益を願っておられるのか、はたまた単なる興味本位なのか。こうした風景を微笑ましいと感じたり、あるいは人によっては違和感を感じたりもされるようですね。なぜ、日本人がやっていればごく自然な行為を、他の国の方々がなさるとそんなふうに感じるのか。そこを突き詰めていくと文化や民族ごとに使える呪術が限定されるのではないか、という問題が浮かんできます。
このブログはもうプロでバリバリ頑張っている、という占い師さんだけではなく、これから占い業を始めたい、あるいは始めたけれどまだ色々と戸惑っている、という人も読んでくださっていると思います。そうした方々にぜひ知っておいていただきたい、占い稼業につきまとうダークサイドへの警告です。占い師そのものが詐欺師だというとんでもないケースや、あるいは良心的に占いをしているのに心無い人に詐欺師呼ばわりされて悔しい、という発言はネット中にほぼ毎日のように飛び交っていますね。でも今回お話しするのは、占い師自身を詐欺にかける人たちへの注意喚起です。
「史上最高、世界一のタロット・カード」と評されることが多いトート・タロット。また作成者のアレイスター・クロウリーが不世出の大魔術師だということもあり、通常のタロットにはない不思議な効果や力があると囁かれることも少なくありません。果たしてそうした逸話は本当なのでしょうか。そんな疑問を、長年、トート・タロットと共に過ごしてきた私、ヘイズ中村の思い出も絡めてお話しします。
料理は魔術だ!という話は料理をする側の方々からよく発せられていますね。プロの料理人の方々の鮮やかな手際を見ていると、まさにその通りだと感じてしまいます。そして魔術を行う側から見た場合も、やっぱり料理は魔術ですよ、ええ。だって、目的にあった効果を出すために、それに即した材料を集めて、適した手段で加工して、最適な時間にそれを摂取して、術者の体に栄養として取り込むんですから、これはもう立派な魔術儀式ではないでしょうか。